投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 21 日 18:14:27:
【NQN】
21日の東京株式市場は日経平均株価が反発した。終値は前日比85円46銭(0.81%)高の1万661円8銭だった。米格付け会社、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)による日本国債の格下げ観測などから後場中ごろからは伸び悩んだ。
20日の米国株式市場で半導体関連株が下落した流れで安く始まったが、前場中ごろに上げに転じた。朝安後にハイテク株の一角に買い戻しや押し目買いが入った。不良債権処理の進展に対する期待感から大手銀行株が軒並み高くなったことも、下値不安を後退させた。あさひ銀が20日に不良債権や株式評価損の加速を発表したことを受け、他の大手銀行も軒並み高くなった。21日午前の参院本会議で2004年からの株式保有制限と、銀行が放出する株式の受け皿となる「銀行等保有株式取得機構」の設立などを盛り込んだ法案が成立したことも支援材料になった。
ハイテク株は上昇に一服感が強まっていたが、米国景気の回復期待が根強く、積極的に下値を売り込む動きは限られた。国際半導体製造装置材料協会(SEMI)が米国時間の20日夕に発表した10月の半導体製造装置のBBレシオ(出荷額に対する受注額の割合)が改善したことも、相場の下支え要因となった。午前に「国内で2頭目の狂牛病の牛が見つかった」と伝わり、ゼンショーなどは売られた。
東証株価指数(TOPIX)も小幅ながら反発した。東証1部の値上がり銘柄数は767、値下がりは560、変わらずは144。売買高は概算7億3697万株、売買代金は概算7168億円だった。
ソニー、京セラ、TDKが高く、トヨタも上昇。内需関連では武田が上げ、東電、JR東日本も堅調。一方、NTTドコモ、NTTが売られ、NEC、富士通も下落。ホンダが下げ、花王が軟調だった。
東証2部指数は4営業日ぶりに反落した。株価が中低位の材料株や値がさ株の一角が売られた。「狂牛病」報道で紀文フが急反発した。