投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 21 日 17:21:10:
金融庁は21日、主要10行に対するフォローアップ検査結果の概要を発表し、自己査定の体制や基準について「全体として改善が認められるものの不十分であり、なお改善を要する点が残されている」と指摘した。また自己査定の正確性について「今回の自己査定における債務者区分が不適切なものが一部認められた」とまとめており、不良資産の不正確な把握状況や経営改善計画の検証が不十分といった事例を挙げた。
主要10行は東京三菱銀行、第一勧業銀行、富士銀行、あさひ銀行、大和銀行、日本興業銀行、三菱信託銀行、中央三井信託銀行、安田信託銀行、日本信託銀行。金融検査マニュアルに基づく検査で指摘した事項の反映を確認するために金融庁はフォローアップ検査を実施した。20日に10行に一斉に通知した。
自己査定体制や基準で改善すべき点としては(1)債務者の資産内容の時価評価による把握分析方法(2)親会社の支援を含めた債務者区分判断で、支援能力に関する具体的な基準が不明確――を挙げている。