投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 21 日 17:12:32:
中間決算がでそろってきましたが、なんといっても圧巻はトヨタの37%増益です。
日本一の巨大企業が37%という異常な増益幅を記録したことの意味を考えてみたことがありますか。
トヨタは本当にヴィジョナリーカンパニーになりました。
どんなに売れるクルマがあっても、人気商品などというものはいずれすたれます。
どんなにすごいカリスマ経営者が生まれたとしても、人間である以上、いずれはこの世を去っていきます。
しかし百年の風説に耐え、なおかついまも業界のトップブランドとしていき続けるヴィジョナリーカンパニーは、
会社そのものが素晴らしいのです。何度、倒産をしかかっても、
そのつど、市場の変化に対応した商品やサービスを提供していかれる機能を備えた組織か、どうか。
それが運命の分かれ道となります。トヨタは本当にいい会社になりました。
だがトヨタだけではない。私には大手七社で一兆円という巨額の赤字を計上する電気・情報大手七社の決算もまた、
おおいに魅力を感じます。九九年、史上最悪の赤字を出す一方で、劇的な構造変化を達成したカルロス・ゴーンの日産と、
彼らの姿はうりふたつです。ハイテク七社の決算は悲惨な姿ではありません。
あれこそが、構造改革なのです。来期の決算が見ものです。