投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 21 日 11:50:21:
あさひ銀行が昨日、リストラを発表した。不良債権処理額を従来計画の4倍の4000億円、保有株式評価減で4000億円の損失を計上。02年3月期はこの結果、5300億円の赤字にした上で、法定準備金も取り崩し、今下期中に約1300人の人員削減を行い、優先出資証券を1000億円発行し自己資本充実させる予定だ。梁瀬頭取は、「資産の不安要素を今期でなくし、飛躍的に収益力を拡大していきたい。収益のV字回復により経営責任を果たしたい」と述べている。ただし、来期の不良債権処理額が800億円程度と計画している点にはまだ甘さを感じる。マクロ環境の低迷は当面見込まれる可能性が高く、金融庁の特別検査による影響も勘案するとまだまだ予断を許せる状況ではない。
上記のように認識した上で、銀行株がどのように動くのか。これが投資家にとって重要であろう。基本的には、「買い」に転換すると読む。ただし、後半部分の懸念もあり他の大手行の動向も見極めたいと市場が慎重姿勢を示すならば、4大メガバンクの「あさひスキーム」の採用発表を待って市場が買いに動くという「タイムラグ」が発生する可能性はあるだろう。つまり、本日早速買い気旺盛となる可能性もあるし、22日、26日の4大メガバンクの発表を待って一斉に動意づく可能性もあるということだ。その意味では、本日の寄り付き段階の銀行株の動きには注目しておきたい。
追い詰められれて追い詰められて出てきた回答。引当等十分か十分でないかは冷静になって考えるのが市場だ。先行きの不透明感も払拭されたわけではない。ただ、株価的には、銀行株が短期的に上昇する環境が整ったと考える。