投稿者 SANETOMI 日時 2001 年 11 月 21 日 03:38:35:
複数の政府筋によると、小泉首相の指示を受けて、財務省は今年度、新規国債発行枠30兆円を堅持する方針で、第2次補正予算の編成に取り組む。
首相公約の新規国債発行30兆円枠について塩川財務相は、第2次補正予算編成方針固まるとの観測報道が伝えられた20日午前、今年度も堅持する強い方針を示した。
小泉首相も2次補正予算についての明確な言及を避けたままだが、”2次補正予算による景気下支えが必要と判断した場合、30兆円枠は守るのか”との質問に対し、「(財務省が)30兆円を守る研究をしている。それでよいのではないか」と述べ、改革の象徴となっている30兆円枠へのこだわりを指摘した。
これを受けて、財務省は、30兆円枠堅持の方針で検討を進めているが、落ち着きどころはみえてこない。自民党の堀内総務会長が財源問題で提案していた政府保有株の国の持ち分引き下げと売却による財源手当てについては、「法律改正を伴い、時間がかかる」(政府筋)という。使途を構造改革に限定し、特殊法人改革を進めることで得られる資金などを償還財源に充てる、いわゆる「小泉ボンド」発行の観測も伝えられるが、「形をかえた国債発行に対して、30兆円枠とは違うと受け止められるのだろうか」(政府筋)など、現在浮上している考え方に対して懐疑的だ。
小泉首相は20日夕時点でも、第2次補正予算編成の指示を明確にしていないが、与党や22日の経済財政諮問会議に諮って、最終決断する予定。その時期については、「やるなら、来年度予算編成方針をまとめる月末までには、規模も含め、方針を固めなければならない」(政府筋)という。