投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 20 日 21:33:39:
竹中経済財政担当相は、デフレ問題について、総合的パッケージまとめたいとの認識を示した。
経済財政諮問会議後の会見で述べたもの。
竹中経済財政担当相は、きょうの諮問会議で議論されたデフレ対策について、「デフレは問題であると政府で位置付けるべきだ、との意見があった」としたうえで、「総合的パッケージをつくる必要があるのではないか」ということになった、と述べた。同相によると、日銀や財務省、内閣府が事務ベースで、デフレ問題について議論する場を設けて、その議論の結果を竹中担当相が諮問会議に提出し議論したい、という。同相は、議論のとりまとめの時期として、「年内にはとりまとめたいが、諮問会議で議論されるのがいつになるかはわからない」との認識を示した。
このほか、竹中経済財政担当相は、「デフレは経済が活性化していないからであり、経済を活性化させるための構造改革、特に税制と競争政策の重要性について言及があった」としたうえで、今後の諮問会議のテーマとして、「骨太の税制論議をすることで意見一致した」と語った。
また、きょうの諮問会議のもうひとつのテーマである不良債権問題については、「資産査定を厳格に行うことと、企業再生のメカニズムをつくることが重要であり、先行プログラムなどで枠組みは出来ているので、後はどう実行に移すかということであった」と述べた。
銀行の資産に対する引当金の積み上げが十分かどうか、という点については、「ミクロの積み上げとマクロ的データのチェックをすると違った見解もありうる、という指摘があった」としたほか、「金融当局からは、現状について、かなり大きな変化が出てきているので、銀行も(それが)気になって非常にしっかりした対応をしている、との指摘があった」と語った。また、不良債権問題については、政府、日銀が一丸となった対応が必要であるという議論になった、という。
また、同相は、「不良債権問題でやらなくてはならないのは、改革先行プログラムに書かれた政策を評価、点検することだ。査定をどうこうすることではない」としたうえで、改革工程表のフォローアップをしていきたい、との考えを示した。
竹中経済財政担当相は、きょうの諮問会議では、今年度の2次補正予算編成に関する議論はなかった、としたうえで、「22日、26日にも諮問会議があるので、別の機会にマクロ政策の議論したい」と語った。