投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 20 日 18:39:58:
財務、国土交通両省は20日、2002年度予算編成で、道路特定財源のうち自動車
重量税の3割程度、約2000億円を一般財源に転用する方向で調整に入った。小泉
首相の構造改革の一環として道路整備に特定し硬直化している財源の使途を見直
す。週明けにも財務、国土交通両省で細部を詰める。ただ、道路特定財源の一般財源
化は道路事業予算の削減には直接つながらないため、2003年度以降の予算編成で
抜本的な見直しを迫られそうだ。
自動車重量税の一般財源への転用検討は、小泉首相の指示を受けたもので、これ
まで財務、国土交通省で具体的な転用額について協議してきた。その結果、71年に
創設し、74年から本来の税率に道路整備を理由に上乗せしてきた暫定税率分は道路
特定財源に残し、3割にあたる本来の税率分を一般財源とする案を軸に両省で調整を
続けている。2001年度予算の道路特定財源の税収見込みは5兆8547億円、このう
ち自動車重量税は6752億円に上る見込みで、決着すれば2002年度予算では200
0億円程度が一般財源となりそうだ。
ただ、道路特定財源は削減となるが、一般財源とする分は道路事業に費やされる部
分も出てくるので、削減分が直接、道路事業予算の削減額とはならない。今後は道路
事業予算の削減を含めた道路特定財源の見直しが必要となる。