投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 20 日 18:24:41:
参院財政金融委員会は20日、銀行が 保有できる株式の総額(時価)を自
己資本の範囲内に制限する法案「銀行株式 保有制限法」を、原案通り、賛成多数で採決した。21日の参院本
会議に送付され、可決、成立する見通し。
株式保有制限の対象となるのは、銀行、金融持ち株会社、長期信用銀行、 農林中央金庫など。これらの金融
機関とその子会社は保有株式の総額を正味自 己資本(Tier1、基礎的項目)の範囲内に収めなくてはならなく
なる。
このため、銀行は正味自己資本を超える株式を市場で売却するか、来年1 月に設立される株式取得機構に
売却するかなどの方法により、処分を迫られる。 正味自己資本を超える株式は単純計算で13−14兆円程度
になる見通し。
制度の適用開始は2004年9月30日から。ただし、合併などによる一時的 な保有株式の増加といった状況が発
生した場合は、国の承認を得ることを条件 に、導入時期を最大で2年間、先延ばしすることができる。