投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 20 日 00:03:23:
米系格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は19日、大和生命保険の格付け「BB−」を格下げの可能性ありで見直しに着手したと発表した。
S&Pは見直しについて、98年に米ゴールドマン・サックス・グループに売却した東京都千代田区の本社ビルを当初の売買契約に基づき、591億円で買い戻しに関する権利を行使するため、と理由を挙げた。S&Pは、買い戻し額の大きさから、同社の運用ポートフォリオの質と流動性に大きな影響を及ぼす可能性がある、と説明した。
S&Pは経営陣とのミーティングを設定し、運用ポートフォリオと総体的な信用力への影響を分析したうえで、見直しから取り下げる。
大和生がゴールドマン・サックスに売却した価格は買い戻し価格と同水準の約600億円だったもよう。ゴールドマン・サックスは同ビルを組成中の不動産投資信託(日本版REIT)に組み込む予定だった。
ゴールドマン・サックス広報担当・福島治子氏によると、REITへの売却は「同ビルを第三者やファンドなどに転売する場合に大和生命が買い戻すことができる」という98年の売買契約の条項に該当し、大和生に打診したところ、大和生が買い戻しを決めた。