投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 19 日 23:53:09:
金融庁の森昭治長官は19日夕の定例会見で、大手行の2002年3月期の不良債権処理損が合算で5兆円を超すとの一部報道に関連し「下期の景況はひじょうに悪いので、各行とも計画より(処理額が)増えることは理解できる」と述べ、処理の上積みを容認する姿勢を明確にした。
長官はさらに「ましてや(大手行には)特別検査が入っており、3者協議をやっているところもある。各行とも特別検査の目的を十分に踏まえて、不良債権処理の計画見直しをしているだろう。(上積みは)当然、ありうると思う」と語り、特別検査が大幅な前倒し処理を促している側面もある、と指摘した。
一方、20日の経済財政諮問会議で、不良債権問題の集中討議が行われることについては「金融庁が改革先行プログラムの工程表で発表した施策を粛々とやる、ということを柳沢伯夫金融相がご説明されると理解している。それ以上でもそれ以下でもない」として、特別検査の進ちょく状況について具体的な報告はしない方針を強調した。