投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 19 日 15:58:22:
先週末の動きを踏襲するかのように上値追い。先物は一時10850円と先週末高値に後10円に迫る動きとなった。休み中に5−6兆円の不良債権処理を実施する、持ちあい解消売りにETFを活用すると報じられた大手銀行株が堅調推移となったことがセンチメントを好転させ、売り方に買い戻しを急がせたようだ。また、123円台になった為替市場の円安とこれを受けてのハイテク株への追い風やグローベックス市場でナスダック100先物が終日堅調推移となっていたこともプラスに作用したようだ。
ただし、株式市場を沸き上がらせ、投資家を熱くさせる材料が出たわけではなく、いわゆる、上昇感無き指数上昇となっているように感じられる。テクニカル的には、週末に引き続き本日終値は75日移動平均線を上回って取引を終了しており弱気になる必要はないだろう。
とは言え、今、この国の株を買うのはチョットばかり躊躇せざるを得ないと警戒しておきたい。ここまで下がった市場が、大底を入れて上昇するにははっきりとした材料が出ると考える。22日のUFJから26日の残りのメガバンクの中間決算発表前後までは少なくともウェイトの姿勢を保ちつつ相場を眺めておくべきだろう。無論、そのような状況でも、海外企業とスクラッチ勝負が出来ていつでも日本を捨てられる企業や借金に喘いでいない企業は買える。それ以外の企業の底入れが、現在待っている材料が出次第「買い」となるとみておきたい。