投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 18 日 10:00:39:
海外政府や企業など非居住者が日本国内で起債する円建て外債
(サムライ債)の発行が急減している。1-10月の公募債発行額は1兆5044億円で前年同期を24%下回った。米同時テロをきっかけにした世界的な景気後退やアルゼンチンの経済危機などの影響で投資家が信用リスクに敏感になり、発行環境が悪化しているためで、特に9月以降の落ち込みが目立っている。
9,10月の発行額は1450億円と前年同期の3割弱に細った。アルゼンチン危機で同国発行のサムライ債の流通価格が急落したことが響いたほか、日本で大手スーパー、マイカルの社債が債務不履行になり、国内投資家の需要が電力会社など国内の高格付け企業に偏っていることも影響している。
発行体別にみると企業など民間部門による発行額が1-10月で
7250億円と前年同期の1兆3146億円からほぼ半減。米景気減速で
外国企業の格下げが目立ち、起債環境が悪化したためだ。今年3月
に1600億円のサムライ債を発行したドイツテレコムなど、起債後に格 付けが下がる例もある。