投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 18 日 09:53:31:
大手銀行14行の2002年3月期の不良債権の処理損失が5兆―6
兆円に達し、今年度当初計画の3倍程度に膨らむ見通しとなった。
貸出先企業の経営悪化に対応して貸倒引当金を大幅に積み増すためだ。今月から始まった金融庁の特別検査を踏まえ処理の積み増しを迫られる可能性が大きい。株安の影響も重なり、UFJグループなど通期で最終赤字に転落する銀行が相次ぐ見込みだ。
資産規模が最大のみずほフィナンシャルグループは期初計画比4倍弱の2兆円近い不良債権を一括処理する。今夏の金融庁検査などを反映して貸出先の査定を厳格にしたためだ。
UFJ、三井住友銀行、あさひ銀行、大和銀行、中央三井信託銀行なども当初比1.5-5倍の処理を実施。前期に査定の厳格化で先行した三菱東京フィナンシャル・グループは当初計画比微増の5000億円規模にとどまるが、全14行の処理損は前年度実績(4.7兆円)を上回り、期初計画1兆8700億円の3倍程度に膨らむ。金融庁の特別検査では資産査定の厳格化を迫られる見通しで、各行とも処理損がさらに膨らむ可能性が高い。