投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 18 日 09:51:50:
三井生命保険は17日、子会社の三井ライフ損害保険を三井住友
海上火災保険に来年中に譲渡する方針を固めた。これまでの人員
削減に加え事業リストラにも踏み出し、本業の生保に集中、三井住友グループ金融各社との結束を強化する狙いもある。三井生命は財務基盤充実のため基金の増額(株式会社の増資に相当)を検討しており、同グループ企業などに近く拠出を要請する見通しだ。
三井ライフ損保は三井生命の全額出資子会社で、生損保相互参
入を解禁した1996年の設立。2001年3月期の正味収入保険料は前
年比2割増の114億円と伸びたが、損保は価格競争の激化で採算を
取るのが難しく、最終赤字が続いている。当面は黒字転換の見通しが立たず、三井生命は損保分野から撤退するのが得策と判断した。損保子会社を三井住友海上に譲渡し統合させることで、グループ各社との連携強化のきっかけにしたい考えだ。
これまで三井ライフ損保の商品を販売していた三井生命の営業職員は三井住友海上から商品供給を受ける方向。三井住友海上にとっても販路拡大という利点がある。