投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 17 日 10:03:50:
大手生命保険各社は2002年度に、企業から年金資金を受託運用
している団体年金保険について、顧客に約束する利回り(予定利率)
を現行の年1.5%から0.5%程度引き下げ、1.0%以下とする方向で検
討に入った。長引く超低金利や株式相場の低迷など、厳しい運用環
境が続いているためだ。顧客企業が負担する掛け金の増加や将来
の従業員への給付減額につながる可能性がありそうだ。
団体年金は企業から年金資金を受託して運用する商品で、顧客に
利回りを保証する「一般勘定」と、保証せず高利回りを狙う「特別勘
定」に分かれる。両方の勘定の合計受託残高は2000年度末で約43
兆8700億円に達している。
予定利率の引き下げは1999年4月以来3年ぶりで、過去最低水準
を更新する。生保各社は長引く運用難のため、企業から受託した年
金資金について1.5%の利回りを保証し続ける負担が重くなってい
る。予定利率を引き下げることで運用負担を軽くしたい考えだ。