投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 17 日 08:50:27:
国際通貨基金(IMF)と日本政府が、日本に対するIMFの金融審査の準備に入ることで合意したことが十六日、明らかになった。IMFは十二月上旬にスタッフ団を日本に派遣する方向で調整しており、来日しだい実施時期や審査項目などの検討をする。不良債権処理問題を抱える日本の金融に対する不安感を払しょくするのが狙い。
審査時期について、日本側は十四年四月のペイオフ解禁以降を希望している。先進七カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)の中ではカナダの審査が終え、英国、独が実施することが決まっており、今年九月上旬に柳沢伯夫金融担当相が受け入れを表明していた。
IMFの金融審査は、国際決済銀行の基準などにそって事前に審査項目を決め、国の金融監査機能を評価する制度。もともと、一九九七年のアジア通貨危機が世界的に広がった教訓から始まった。個別の銀行検査ではないが、日本では不良債権の実態把握や資産査定のシステム、セーフティーネット(安全網)の整備などの評価が焦点となりそうだ。