投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 16 日 22:06:49:
16日の東京株式市場では、午前中の取引においては4大銀行グループ株全てが下げる展開となっていたのにも関わらず、株価は午後の取引に入ると反発に転じた。
終値では、みずほホールディングス が前日比17000円(5.70%)高の終値31万5000円、三菱東京フィナンシャル・グループ が前日比7000円(0.85%)高の終値83万5000円、UFJホールディングス が前日比29000円(6.89%)高の終値45万円、三井住友銀行 が前日比39円(6.16%)高の終値672円、大和銀行 が前日比1円(-0.97%)安の終値102円、あさひ銀行 が前日比変らずの終値98円と特にみずほ、UFJ、三井住友銀の3行に関しては値上り率が5%を超える大幅高となった。
午前中の段階では、金融庁による大手銀行への特別検査が行われているなかで買い材料が出難いことが株価の軟調な展開につながっているのではないか、といった声が強かったが、午後に入ってから公的年金による買いが入ってきたことをきっかにして証券自己や個人投資家などの短期資金筋が株価の反発に乗り遅れまいと買いに転じたことが株価の急反発につながったものと見られている。
株価の低迷に業を煮やした政府関係者が年金資金を使って意図的に株価の上昇を狙ったものとでも言えることができるわけで、PKOとでも呼べば聞こえは良いものの、基本的には恣意的な価格形成を禁じた証券取引法に違反ぎりぎりの行為で、不良債権処理はなおざりにしてPKOだけでどこまで株価が耐えられるのか注目が集まってきている。