投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 16 日 21:41:51:
回答先: 「反小泉」勉強会が旗揚げ 代理含め衆院53人が参加(共同通信) 投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 16 日 21:35:39:
小泉純一郎首相の改革路線に不満を強める自民党の中堅・若手衆院議員は16日、派閥横断の勉強会「未来創造議連」(略称)を発足した。
当初は「救国議連」で出席を呼び掛けていたが、「反小泉色が強過ぎる」との意見で急きょ名称を変更。初会合には36人が出席、17人が代理出席した。「景気対策を最優先すべきだ」との主張を掲げ、経済政策や特殊法人改革などで独自の改革案をまとめる方針だ。
代表幹事には首相の出身派閥の森派を除き、橋本派や江藤・亀井派、堀内派、山崎派、加藤派など7派閥の議員が名を連ねた。森派では森喜朗前首相らが出席を見合わせるよう働き掛けたが、金田英行氏が参加。山崎派からも木村義雄氏ら3人が出席した。
旗揚げの音頭をとった江藤・亀井派の松岡利勝氏は「道路公団は国際的な評価が高い。つぶしてしまえという首相の考えは国際的な評価とは正反対だ。ムードで改革をやったら、将来に禍根を残す」と首相を批判したが、同時に「改革には反対していない。改革は大賛成だ」との発言も繰り返し、複雑な心境をのぞかせた。
また、自民党の国土交通部会・住宅土地調査会は同日、合同会議を開き、首相が廃止を打ち出した住宅金融公庫の機能存続などを求める意見書を採択した。衆参の国会議員約30人が出席し、野呂田芳成住宅土地調査会長は「民営化もせず廃止するなら国民生活に重大な影響を与える」と首相の姿勢を批判した。
自民党内ではすでに、「道路問題を考える会」や「第2東名建設促進議連」なども発足しているが、こうした動きには、小泉改革に対する対案作りをすることによって、「抵抗勢力」から「対抗勢力」へのイメージ転換を図る一方で、「小泉包囲網」を強めていこうとの思惑が見え隠れしている。
これに対し、党内の抵抗の広がりに危機感を強める山崎拓幹事長は同日、所属国会議員全員に宛てFAXで「総論では改革に賛成しながらも、各論にわたる慎重意見が散見される」「小泉改革自体を否定するかのごとき発言は慎んでいただきたい」との文書を一斉に通知するなど、党内の足並みの乱れを食い止めようと躍起だ。
小泉改革をめぐる攻防は水面下での神経戦から、表舞台にも戦線が広がり始めている。 【川上克己】