投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 16 日 21:40:44:
ギャンブル税:
「カジノを合法化して新しいカジノ・ゲーミング税制を導入しよう」。16日の政府税制調査会(首相の諮問機関、石弘光会長)の基礎問題小委員会で、作家の猪瀬直樹委員がこんな提起をした。パチンコや競馬はもちろん、現在は非合法のカジノも含めたギャンブルを合法化し、新たな課税制度を設けて一般財源を確保するアイデアだ。ギャンブル合法化の是非など実現には高いハードルもあるが、石会長も「検討に値する」と評価しており、今後、議論を呼びそうだ。
日本では、競馬や競輪、競艇の公営ギャンブルなどを除き賭博は禁止されている。猪瀬氏は「役所が公営ギャンブルの胴元となってテラ銭を取り、それが特殊法人に配られ、天下りや不正の温床になってきた」と批判。カジノ・ゲーミング法と同税制を制定することで「国の一般会計を通さないへそくり的な予算がなくなる。一般財源化することで透明性が高まる」と訴え、さらに、非合法のカジノなども合法化すれば、新たな課税対象が生まれ、地方の独自財源にもなるという。
しかし、カジノの合法化には国民の議論が分かれるほか、公営ギャンブルの一般財源化には、所管省庁の強い抵抗も予想される。石会長も「来年度にもすぐという話ではない」としており、長期的な課題といえそうだ。 【鬼木浩文】