投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 16 日 06:13:18:
石油輸出国機構(OPEC)が14日に年内の減産を見送ったのを受け、国際石油市場で原油価格が急落している。アジア向け原油の指標となる同日のドバイ原油のスポット価格は、前日より1・63ドル下がって1バレル=17・32ドルと、99年7月以来2年4か月ぶりの安値をつけた。昨年11月の最高値(1バレル=32・93ドル)と比べると、1年で半値近くに下がったことになる。東京工業品取引所の先物市場でも、原油やガソリン、灯油がストップ安のままで取引を終えた。
OPECは来年1月に現行の生産枠を日量150万バレル減らすことを決めたが、ロシアなど非OPEC諸国が日量50万バレルの協調減産に応じることを条件につけた。このため市場では「ロシアなどがOPECの要求に従うとは思えない」(関係者)と、減産を疑問視する見方が広がった。
今後の価格動向について、「よほどの厳冬になるか、米国の石油需要が急速に回復しない限り、原油価格はさらに低下する可能性もある」(岡部敬一郎・石油連盟会長)との見方が強く、需要期を迎えつつある日本国内の灯油価格も今月に入って値下がり幅が拡大している。