投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 16 日 06:02:37:
【ワシントン逸見義行】チェイニー副大統領は14日、ワシントン市内での講演で、「深刻な景気低迷を脱却するために景気刺激策の早急な実施が必要」と述べ、米議会に景気対策の取りまとめを急ぐように迫った。また「景気対策の最善の道は減税」とした上で、「政府の歳出増加で景気拡大ができるなら、日本は90年代に景気低迷に陥らなかったはず」と述べ、公共事業などの歳出増で景気拡大を目指した日本の政策を「失敗」と位置づけた。
米国はこれまで、日本に対し景気浮揚のために財政出動を再三求めてきたにもかかわらず、巨額の財政赤字を抱えたうえ、デフレ経済に落ち込んだ日本経済の運営は、ブッシュ政権で「最悪の経済政策の典型」とし、米国の情報技術(IT)バブルの崩壊で「日本の失敗を繰り返さない」と、態度を一変させている。
副大統領は「減税は使う人のところにすぐに届く。歳出増は、賃金や生産性の向上にはつながらない」と減税の利点を強調し、日本経済の実状を“利用”して、ブッシュ政権の減税政策をPRした形だ。