投稿者 ファイナンシャル・ディレクター 日時 2001 年 11 月 15 日 23:12:18:
東京 11月15日(ブルームバーグ):尾辻秀久財務副大臣は15日の参院財政金融委員会で、2002年度に発行する国債の借り換え債の総額について、70兆 2200億円となる見通しを明らかにした。
小泉純一郎首相は来年度の新規国債発行額について再三、30兆円以内に抑制するとしている。仮に新規国債発行額が30兆円ちょうどに抑えられても、借り換え債を含む国債の総発行額は初めて100兆円の大台を越えることになる。民主党の大塚耕平氏に対する答弁。
財投債の経過措置分を含めると既に133兆円
財務省が7日に発表した資料によると、今年度の国債総発行額は補正予算編成後で、99兆8270億円。当初予算比で1兆3233億円増加したが、かろうじて100兆円の大台の手前にとどまった。
その内訳をみると、新規発行額が30兆円、借り換え債が59兆3296億円。事実上の国債に相当する財政投融資債が10兆4974億円となっている。ただ、これには財政投融資制度の抜本改革に伴い、経過措置として採られている郵貯などによる引き受け分である33兆4000億円の財投債は含まれていない。
これを含めると、総発行額は既に100兆円の大台を大きく越え、133兆円強となっている。来年度の借り換え債が今年度と比較して10兆円以上も膨らむのは、たび重なる景気対策の財源を新規国債の発行に依存してきたことが大きな要因だ。