投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 15 日 11:48:57:
米同時テロから約2カ月。日本の景気後退が鮮明になっている。米経済失速の影響もあり、企業部門では情報技術(IT)関連だけでなく、自動車の生産も低下。比較的堅調だった個人消費も減速し始めた。所得減少や失業率上昇で不安心理が増幅しかねない状況。物価下落と景気悪化が同時に進行するデフレスパイラルに陥る懸念も出てきた。
9月の鉱工業生産指数(季節調整値)は前月比で2.9%の大幅な低下。企業の在庫調整を上回る規模で出荷が落ち込み、需給関係を示す在庫率指数は26年ぶりの高い水準にある。最大の懸念は好調だった自動車の低迷だ。9月の輸送機械の生産指数は前月比8.0%低下。全業種で最大の下げ幅となった。これまでIT関連の電気機械が全体の水準を押し下げてきたが、素材や設備投資関連など幅広い業種に生産調整が広がっている。家計部門では消費者心理の冷え込みが目立つ。内閣府の消費動向調査(9月実施)では、消費者態度指数が前回6月調査に比べて4.0ポイントの低下となった。