投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 15 日 06:02:44:
【ウィーン14日=斎藤孝光】石油輸出国機構(OPEC)は14日、臨時総会に先立っ
て開いた非公式閣僚折衝で、急落している原油価格を下支えするために、現行生産枠
(イラクを除く加盟10か国で日量2320万バレル)を日量150万バレル削減することで
原則合意した。来年1月から実施する。
同日午後(日本時間15日未明)の総会で最終調整し、正式決定する。
ただ、OPECはオブザーバー参加しているロシアなどの非OPEC加盟国にも計50万
バレル程度の協調減産を強く求めており、これを実施の条件とする。
OPECの減産は、今年に入って4度目、米同時テロ以降は初めてとなる。原油価格
は世界的な景気減速とテロの影響で、昨年同時期との比較では約40%、米同時テロ
以降だけで約25%も下落しており、原油収入に国家財政を依存するOPECにとって価
格維持が急務となっている。
150万バレルの減産は、湾岸戦争の影響でイラクとクウェートに生産枠が適用され
なかった91年6月総会での決定と同水準の低い生産枠となる。