投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 14 日 22:35:43:
竹中経済財政担当相は、今夕開かれた月例経済報告等関係閣僚会議で、日本の貿易黒字の縮小が予想より早く起きて
いる、との問題を指摘したうえで、一部の国で見られたような通貨危機に陥らないよう、しっかり政策と打ちたい、と述べた。
内閣府幹部が、同相の発言内容を明らかにしたもの。
この日の関係閣僚会議では、二階保守党幹事長が、「貿易収支の黒字が減少して赤字に転落する、と心配をする指摘がある。自分はそう思わない
が、皆で日本経済を立て直す努力をする必要がある」と述べるなど、最近の貿易黒字縮小傾向を問題視する指摘があった。
これに対して、竹中担当相は、「対外収支バランスは貯蓄と投資のバランスの差で、貯蓄が不足している経済だと、通貨危機に進むと言われる。日本
では、高齢化が進展しつつあるが、貯蓄率が高かった。日本の高齢化の進展からすると、もう少し先になると予想していたが、中国の元の問題とあわ
せて、貿易黒字の縮小が予想より早く現実のものとなっている。一部の国で見られれたような通貨危機に陥らないよう、しっかり政策を打っていきた
い」と述べた。
貯蓄率が高い高齢者の消費を促す方策に関連して、扇国土交通相が、「2世代・3世代同居の住宅に対する減税や生前贈与の減税をやれば、住宅
投資促進効果が期待される」と述べた。
これに対して塩川財務相は、問題点を指摘しながも、「勉強する」と述べた。