投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 14 日 22:31:20:
竹中経済財政担当相は、デフレ傾向がはっきりしてくる中で、金融政策の役割が重要になってくる、としたうえで、新しい
領域に踏み込んでいく姿勢が、財政と金融両当局に求められる、との認識を示した。
月例経済報告等関係閣僚会議終了後の会見で述べたもの。
竹中経済財政担当相は、あす15日から16日まで開催される日銀金融政策決定会合について、「マーケットでは(資金の)量と金利の関係が不安定
化していると聞いている。金融政策は難しい局面だが、デフレ傾向がはっきりしてくる中で、金融政策の役割が重要であるので、従来の金融政策の
経験を踏まえながら、新しい領域に踏み込んでいく姿勢は財政、金融当局両方に求められる」と語った。
さらに同相は、次回の日銀決定会合について、「名目金利はゼロだが、実質金利はどうなのか、という議論をする必要があるのではないか。量の緩和
をどのように把握するのか、量的緩和をどの手段で達成するのか、伝統的なものだけでいいのか、マーケットも新たな状況にチャレンジしていくのだか
ら、財政、金融当局含め全員が、新たな状況にチャレンジしていく覚悟が必要だろう」との考えを示した。
このほか、竹中担当相は、次回の日銀決定会合への出席について、「予定との関係で判断したい」と語った。
また、竹中担当相は、11月月例経済報告における景気の基調判断を「景気は一段と悪化している」として、3カ月ぶりに下方修正した理由について、
「9月完全失業率が5.3%になるなど、雇用が大変厳しいことに加え、個人消費が弱含んでいることが判断の主因だ」と語った。