投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 14 日 20:26:17:
来年4月にペイオフ(破たん時の預金全額保護を元本1000万円とその利息に限る制度)が解禁されるのを控え、地域金融機関の破たん処理が加速している。9日に3信用組合が破たんするなど、今年に入り既に20信用組合と3信用金庫が破たんした。金融庁はペイオフ解禁までに、経営に不安がある地域金融機関を整理する方針で、今後、地域金融機関の統合や破たんがさらに増えそうだ。
金融機関の検査・監督が00年4月に都道府県から国に移管されたのを受け、金融庁は00年7月から信組に一斉検査に入った。その結果、財務状況の悪化が分かり、破たん処理が加速しているとみられる。
金融再生法施行で現行の破たん処理の仕組みが出来た98年10月以降、第2地方銀行5行、15信金、60信組の計80が破たん。
金融再生法施行時には313(破たん公表済みを除く)あった信組は、合併もあって現在は231(同)に減り、信金は同じく400から363(同)に減っている。
金融庁は、信金、信組以外でも、地方銀行と第2地銀の計5行について、異例の今年2度目の検査に入ることを決めるなど、今後もペイオフ解禁をにらんだ検査を強める方針だ。経営基盤の弱い地域金融機関に対しては、他の金融機関との統合などの経営強化を求めることも検討する。(20:16)