投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 13 日 20:49:16:
【ロンドン13日=東海林一樹】欧州の情報技術(IT)企業がITバブル崩壊に伴う評価損の処理を急いでいる。携帯電話サービスの世界最大手、英ボーダフォンが13日発表した2001年9月中間決算は、資産評価の見直しで97億ポンド(約1兆7000億円、1ポンド=176円)の最終赤字となった。英通信機器大手マルコーニも同日発表した7―9月期決算で51億ポンド(約9000億円)の最終赤字を計上した。
ボーダフォンは昨春の独マンネンスマン買収に伴って傘下に収めた独電話会社アルコアや、昨秋に資本参加した中国の携帯電話最大手の中国移動などで48億ポンドの資産評価損を計上した。ただ、7―9月期の売上高は前年同期比27%増の89億ポンド。資産評価減やのれん代の消却を除いた営業利益も34億ポンドと40%の大幅増となった。マルコーニは電話会社などの投資抑制が直撃、売上高も同19%急減して26億ポンドとなった。同時にここ1,2年で傘下に収めた通信機器やソフト会社の資産評価見直しで45億ポンドの損失を計上した。