投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 13 日 16:00:07:
軟調推移が続き日経平均は1万円大台を割り込んだ。4大メガバンクの株価が下げ止まらず、揃って安値を更新した。銀行株が下げ止まらないことでセンチメントは悪化を続け、且つ、積極的な売買を手控えるムードが強まっているようだ。通常、株価がこのような水準まで下がると緊張感や恐怖感が高まるものだが、今回はそのような雰囲気が伝わってこないと感じる。静かに、そして不気味に水準だけが下がるという陰性の下げとなっているようだ。
本日は、一部大手銀行の買い手口に系列の証券が目立つ状況が出始めているようだ。これ以上の株価の下落に銀行自身が危機感を持ってきた可能性があり、今後、株価上昇や信用回復を図る抜本的なリストラ策や不良債権処理に向けた前向きな動きが出るかが注目されよう。何が出てくるのか。出てきたものをゆっくり吟味して、売りか買いを判断する慎重な姿勢を崩さず、その時を待つべきと考えておきたい。
米国株式市場は、北部同盟がカブールを制圧したことや事故とは言え航空機事故が相次いでいること、テロ以降押し目らしい押し目も形成せず上昇したことから目先一服する可能性があり現在水準からの高値追いにはやや慎重姿勢で眺めておく必要がありそうだ。まあ、何はともあれ、日本は日本固有の問題である不良債権問題に決着をつけねばなるまい。これなくては、指数の上値は結局、25日移動平均線に抑えられた下降相場が続くことになろう。