投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 13 日 15:24:00:
13日の株式市場は、平均株価が1万円の大台を割り込んだ。ザラ場ベースで1万円を割り込むのは、10月10日以来となる。銀行に対する金融庁の特別検査が昨日から開始されており、不良債権処理損失の拡大懸念が強まっている。そのため、大手銀行の下落が相場全体の下げを主導している。米国では旅客機墜落にもかかわらず、ナスダックがプラスに転じるなど底堅い動きを見せた。ただ、米ナスダックとの連動性が高い主力のハイテク株にも総じて売りが先行しており、相場の下支えを米株動向に頼っただけには限界があることを示している。大手銀行株の下落が金融システム不安の高まりを表しており、市場全体のセンチメント悪化につながっている。午前の平均株価の終値は、118.36円安の9963.20円(出来高概算3億1000万株)。
みずほHD<8305>が上場以来初めて30万円台を割り込むなど、メガバンク4行が揃って年初来安値を更新している。また、丸紅<8002>や富士通<6702>、神戸製鋼<5406>といった幅広い銘柄が年初来安値を割り込んだ。大京<8840>は大幅安となり、97年12月の上場来安値を更新している。銀行に対する金融庁の特別検査が始まったことから、財務リスクの高い企業を警戒する動きが強まっているとみられる。一方、ラウンドワン<4680>はストップ高買い気配となっている。赤字企業の清算などが評価されており、外資系証券会社による強気のレポートも材料視されているようだ。また、好決算となったフジクラ<5803>、シートゥーネット<7588>が堅調な値動きとなっている。