投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 10 日 08:22:17:
2002年4月のペイオフ(預金などの払い戻し保証を一定額までとする措置)凍結解除を控え、個人や地方自治体などの間に預金を分散する動きが広がっている。一部が払い戻しを保証されない1000万円以上の定期預金残高は9月末時点で、地方自治体などの公金が前年比34.2%、個人で3.8%減り、2003年3月末まで全額保護が続く決済性預金などへの移し替えが進んでいる。金融庁も預金分散の動きを指摘、利用者のペイオフへの備えを裏付けている。
日銀が9日発表した預金者別預金調査によると、国内銀行の9月
末の総預金残高は477兆8400億円で前年同月末比0.9%増とほぼ
横ばい。この中で普通預金を中心とした決済性預金が大きく増加した半面、1000万円以上の定期預金は個人、公金、一般企業とも残高が減った。
来年4月のペイオフ凍結解除以降、定期預金の1000万円を超える部分は保証の対象とならず、預け入れ金融機関が破たんした場合に一部カットされる可能性がある。全額保護の措置が2003年3月まで続く決済性預金への預け替えの動きはその対策の一環。