投稿者 sanetomi 日時 2001 年 9 月 28 日 10:28:51:
【ワシントン27日=吉次弘志】米議会予算局は27日、2001会計年
度(2000年10月―2001年9月)の財政黒字が当初見通しより約2割
少ない1210億ドル(約14兆5000億円)に落ち込むと発表した。同時
テロの影響で税収が急減するのが原因だ。2002年度にはテロ対策
支出も本格化することで97年度以来の財政赤字に転落する可能性
がある。1990年代の米経済の強さの基盤だった財政規律の重視と
財政黒字体質は曲がり角を迎えた。
議会予算局によると、2001年度の社会保障基金を含む財政黒字
は8月時点の予測の1530億ドルを下回り、1210億ドルに減る。前年
度に比べほぼ半減し、99年度並み(1240億ドル)となる。2002年度
はこれまで1760億ドルの黒字を見込んでいた。
税収減の中で特に顕著なのが給与所得の源泉徴収分や社会保障
税の減少で、雇用情勢の悪化を反映しているとみられている。テロ
対策で納税期限の延長を認めていることもあり、ニューヨークや国防
総省があるバージニア州などで法人税の納付がずれ込んでいる。