投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 08 日 10:11:20:
在日朝鮮人系の金融機関・朝銀東京信用組合が、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の資産管理会社から担保の提供を受けてゴルフ場開発計画に融資したものの、見込みどおりに開発が進まず、約35億円が不良債権になっていることが、朝銀関係者らの話でわかった。朝銀東京は99年に破たんし、公的資金の投入を政府が検討している。
融資を受けたのは東京都新宿区の貸しビル会社「新宿ビルディング」。社長だった林茂氏は総連の中央委員も務め、96年に死去した。八王子市にある総連の教育研修機関「朝鮮総連中央学院」の土地と建物が担保に提供された。
この物件を所有し、担保に提供したのは中野区の「関東興業」。総連によると、同社は総連幹部が社長や役員を務める、総連の資産管理会社だった。
関係者によると、林氏は88年ごろ、中央自動車道そばの山梨県大月市の山林でのゴルフ場開発に乗り出した。「中央道大月西ゴルフクラブ」という現地法人を中心に、県の開発許可を得る作業を進めた。
登記簿や関係者の話では、90年5月、中央学院に15億円の根抵当権が設定され、朝銀東京が新宿ビルに同額を融資した。その後も融資は増え、残高は35億円前後に上った。だが、ゴルフ場開発は県の許可がおりず、95年には完全に行き詰まった。
担保になっていた中央学院の土地・建物は、昨年12月、より強い権利を持つ債権者の申し立てで裁判所が競売を決定し、差し押さえられた。今年8月、別の会社に売却されたのに伴い、朝銀東京は根抵当権を抹消し、融資を回収する見通しはたっていない。
取材に対し、総連幹部の康永官(カン・ヨングァン)氏は「新宿ビルは、在日朝鮮・韓国人の子弟に奨学金を支給する資金を捻出(ねんしゅつ)するための会社だ。新宿ビルが林氏と共倒れになると、奨学事業にも影響し、断るに断れなかった」と、担保提供の経緯を説明している。
一方、林氏の遺族の一人は「ゴルフ場開発は林氏と総連との共同事業だった。総連は表に出られないので新宿ビル社の名前を使い、借金した。実質的な債務者は総連だ」と話し、両者の主張は対立している。(08:41)