投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 08 日 10:08:33:
三井住友銀行、UFJ、みずほ、三菱東京の4大銀行グループは2001年度中に、過去最大規模となる合計7兆―8兆円程度の貸出資産をバランスシート(貸借対照表)から切り離す。優良債権を証券化し、売却する手法が中心になる。不良債権処理などに伴う自己資本比率(資産に対する自己資本の比率)の低下を防ぐのが狙い。4グループの株価は7日、そろって年初来安値をつけたが、経営の健全さを投資家に示すためにも同比率を10%以上に保つ必要があるとみている。
各グループの貸出資産切り離しはそれぞれ2兆円前後になる見通し。4グループの貸出金は総額約260兆円で、2―3%相当を切り離す計算になる。資産圧縮を急ぐのは、株安と不良債権処理の増加で自己資本比率が低下、財務基盤が弱っているためだ。不良債権処理に伴い9月末の自己資本比率は三菱東京フィナンシャル・グループの東京三菱銀行が9%台半ばになるなど、いくつかの大手行で10%台を割り込んだ。