投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 08 日 00:33:55:
ドイツ連銀のウェルテケ総裁は、世界経済は著しく低迷し、かつ不透明な局面にあるが、ユーロ圏が中期的に回復すると“慎重ながらも楽観”している、との見解を示した。
金融会議での演説向けに用意された原稿の中で述べているもの。
同総裁は欧州中央銀行(ECB)理事会のメンバー。
同総裁はまた、現在の企業マインドについて、9月11日の米同時多発テロ事件のために実際の状況よりも悪化している、と指摘した。
ウェルテケ総裁は、「景況感は実状よりも悪い。これはテロ事件のためだけではない。予想は実際の経済動向よりもさらに変動が大きい」と述べた上で、「しかし、予想は実現するとは限らない。物事は違って進む可能性がある」と付け加えた。
同総裁はさらに、ECBの利下げ効果は、まだ完全には経済に浸透していない、と指摘。
資金調達をめぐる状況は、市場がリスク回避への動きを強めているため利下げ後も予想されたほどに改善していない、とした上で、資金調達金利は信頼感の回復とともに低下するだろう、と付け加えた。