投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 07 日 19:48:14:
全国銀行協会が7日発表した全預金・貸出金速報によると、全国銀行(138行)の10月末の貸出金残高は442兆7406億円となり、前年同月末に比べて2.4%減少した。貸出金残高が前年実績を下回ったのはこれで31カ月連続。同協会は「大企業向けの設備資金などの資金需要が依然として低迷していることに加え、9月に不良債権の最終処理を進めた影響が出ているようだ」とみている。
貸出金残高を業態別にみると、いずれも前年同月末比で減少。このうち都市銀行が2.6%減となったほか、第二地方銀行が3.1%減、長期信用銀行も6.3%減と比較的大きな落ち込みが目立った半面、地方銀行は0.1%減、信託銀行も0.3%減と減少幅にとどまった。一方、総預金から現金中の小切手や手形金額を差し引いた実質預金は、全国銀行で1.6%増の468兆8664億円。業態別では都銀(3.7%増)と第二地銀(1.4%増)の伸びが目立っているが、前年10月は都銀の実質預金が5.4%減、第二地銀も2.0%減といずれも減少しており、全銀協は「一部業態での10月の預金増は反動増による影響もあるようだ」と説明している。