投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 07 日 09:49:21:
国際決済銀行(BIS)のバーゼル銀行監督委員会は2005年から大手銀行を対象に適用する新たな自己資本比率規制(新BIS規制)について企業向け融資の評価方法を修正、6日に各国の監督当局や金融機関に提示した。今年1月の当初案では融資先企業の業績が少し悪化しただけで、銀行が必要とする自己資本が急増するようになっていた。その度合いを小さくし銀行の負担を軽くする。
現行のBIS規制はすべての企業向け融資を同列に扱い、100億円の融資に対し8億円の自己資本を要求している。バーゼル銀行委員会は大手銀向けの新しい規制で、貸し倒れの確率によって必要な自己資本に差をつけようとしている。当初案では貸し倒れ確率が0.7%の融資に必要な自己資本は現在と同じで、貸し倒れ確率が3%に上昇すると所要自己資本が2.5倍に急増する。今回の修正案は貸し倒れ確率0.7%の場合の自己資本は現行の0.9倍、1%は一倍、3%は1.5倍と変化を緩やかにした。貸し倒れ確率0.7-1%は社債格付けで投機的とされる「ダブルB」、3%は「シングルB」に相当するという。