投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 06 日 16:02:50:
柳沢金融担当相は、与党内のペイオフ解禁再延期論に関連して、ペイオフの仕組みをきちんと話すことが大事だ、と述べた。
閣議後の記者会見で述べたもの。
柳沢金融担当相は、与党内や財界の一部で、来年4月のペイオフ解禁を再延期するよう求める声が出ていることについて、「制度が変わるということで、ある種の素朴、かつ基本的な心配があるのだろう」と述べた。
そのうえで、柳沢金融担当相は、ペイオフ実施について「(再延期を主張する人に対して)どういう仕組みになっているか、きちんと話すことが大事だ」と述べた。
柳沢金融担当相は、また、ペイオフ解禁そのものについては、「既定方針どおり、実施したい」と述べた。
さらに、柳沢金融担当相は、ペイオフ解禁に際して、「基準に照らして(金融機関の)自己資本不足がないように、検査で確認することが、金融当局の使命だ」と述べた。
なお、一部の新聞で、整理回収機構(RCC)の機能拡充策の柱として創設される企業再建ファンドについて、日本政策投資銀行や投資会社などが総額4000億円から5000億円を出資し、数兆円規模で企業の負債処理を行う、と報じている。
この点に関して、柳沢金融担当相は、「いろいろ(出資規模を)推計している人がいるということでないか。しかし、いま、(われわれが)明確な規模などについての認識を持っているわけでない」と述べた。