投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 06 日 16:00:09:
世界貿易機関(WTO)のスパチャイ次期事務局長は、アルゼンチンが数日以内に、事実上のデフォルト(債務不履行)に陥る、と述べ、その影響が広範囲に広がる危険性があり、特にアジアでは香港とシンガポールが打撃を受ける可能性がある、と指摘した。
同次期事務局長は、経済会合の合間に記者団に対し、「アルゼンチンが向こう数日以内に事実上のデフォルトを発表するとみている」と述べたが、具体的に何を予想しているかなど、詳細には言及しなかった。
アルゼンチン政府は5日に、公的債務の半分近くに相当する国内債権者向け600億ドルについてのスワップ(借り換え)を発表している。
同次期事務局長は、「米経済との関連や情報技術(IT)産業の低迷により、この危機から一部で影響がある」とし、さらに、「特に香港とシンガポール市場では悪影響がより大きく出る」との見方を示した。