投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 27 日 22:23:04:
国民生活金融公庫は27日、民間企業方式で作成した貸借対照表(バランスシート)と損益計算書、行政コスト計算書を発表した。貸倒引当金や退職給付引当金を現行基準より大幅に積み増したことから、2000年度は530億円の最終赤字となり、2001年3月末時点で1800億円の債務超過になった。
国民公庫が金融検査マニュアルに基づいて自己査定したところ、貸倒引当金は現行方式の357億円から4393億円に増加。現行方式では計上する必要のない退職給付引当金が、934億円必要であることが判明した。このため、現行方式では3218億円あった自己資本がなくなり、大幅な債務超過になった。
赤字額に国からの補給金などを加えた2000年度の行政コストは、1144億円にのぼった。
国民公庫の経理処理は期間損益の均衡が前提となっており、毎年の不足額を政府からの補給金などでまかなう仕組みになっている。必要に応じて国が財政支援するため、発生していない貸倒コストをあらかじめ計上する民間式の会計基準はなじまないとされてきた。