投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 05 日 20:46:56:
森金融庁長官は、特定企業への融資について新生銀行に圧力をかけたとする一部報道に関連して、そういう事実はまったくない、と述べた。
定例会見で述べたもの。
森長官は、特定企業への融資の継続などをめぐり新生銀行に圧力をかけたとの一部報道が国会で問題になったことを受けて、「そういう事実はまったくない」と否定した。その上で、「いろんな機会を通じて資本注入行の経営姿勢について話し合うことはある。ただ、特定企業について、貸し続けろとか、回収をやめろという行政は考えられない」と述べた。
また、森長官は、2002年4月に予定されているペイオフ凍結解除について、「来年3月には凍結を終了させて解禁にもっていく。それまでに預金者の不安をなくしていくのが金融庁の任務と考えていて、これまで厳しい検査をして、市場に存続できる金融機関は存続して、存続できない金融機関は去っていってもらっている。そういうことで、来年3月をもって解禁できるようにすることが重要ではないかと思っている」と述べた。
また、中小企業の資金繰りに悪影響が出るとしてペイオフの再延期を要望する声があることについて、森長官は、「預金者の側にもペイオフを念頭に置いてある程度の預金シフトが起こっていると思っている。ただ、モニタリングの結果、急激に預金の流出があるという状況にない。ひとことで言えば、落ち着いている」と語った。その上で、中小金融機関の資金確保については、そんなに心配はいらないとして、預貸率(預金残高に占める貸出金)の面からも中小企業融資に差し障りがある状況ではない、との認識を示した。
一方、森長官は、保険契約者などの判断に誤解を生じさせるおそれのある資料を作成・提示したなどとして、日本生命保険に業務改善命令を行ったことについて、「きわめて遺憾なことだ。今後、このようなことが起こらないことを期待している」と述べた。
(11/05 19:46)