投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 05 日 20:39:32:
「月曜ぼけ相場」の典型的な動きとなった本日。先週末終値を挟み終日、方向感乏しいもみあいで取引を終了した。週末に特に市場を動かす材料も無く、薄商いとなった。ソニー等ハイテク株の一角が堅調な一方で、みずほHDが上場来安値を更新するなど、銘柄のは行色が強い展開であったが、指数寄与度の大きい値嵩のハイテク株が堅調推移となったことが日経平均を押し上げたようだ。
225先物は、出来高2万2791枚と閑散であった。市場参加者が減少し、証券自己売買部門中心の相場であった様子が窺える。現物市場もこれに違わず、参加者が限定された非常にエネルギー乏しい状況となっている。この状況は、皮肉をこめて、小泉首相がのたまった、投資家が株価に一喜一憂しない状況と言えよう。
当面は、IPO銘柄中心に新興市場と米政策当局に対する信認を背景にハイテク株が資金の受け皿として機能することが予想される。逆に、わが国政策当局への信認低下は、銀行株中心にその悪影響が価格に反映されよう。波乱要因としては、パキスタンの政局を挙げておきたい。ここムシャラク政権がぐらつき、これが石油価格に反映された場合には、下への動きが世界的に加速する可能性は排除するべきではなかろう。
<マザーズ>
マザーズ市場は買い優勢の展開、先週末に続き売買代金も高水準となった。ストップ高銘柄が目立っており、値幅取りを狙った資金が新興市場に流れ込んでいることを示している。Jストリームはストップ高買い気配で寄らず、これで9日連続してのストップ高となった。依然として外資系企業との資本提携が思惑となっているようだ。
また、フォーバルTも7日連続してのストップ高となっている。そのほかでは、ソフトブレーン、DEX、ICF、サイトデザイン 、Vテク、インターアクションがストップ高となった。一方、サイバーMは2日連続のストップ安となっている。
<ナスダックJ>
ナスダックJ市場は、ほぼ全面高商状となった。マザーズ市場同様、ストップ高が相次いでおり、売買代金も高水準となっている。ギャガ、DAC、ビジトラ、プレステージ、Eストアー、SBF証券がストップ高となるなど、直近IPO銘柄に買いが先行した。そのほかでは、CCI、ネクストウェア、Dクリックがストップ高となっている。一方、業績予想を下方修正したF&Mが上場来安値を更新したほか、音楽配信事業からの撤退を発表したデジキューブが軟調に推移した。撤退に伴い特損約19億円を計上、9月中間期で28億円の最終赤字となったことは嫌気されたようだ。先週末、上場3日目にして初値を形成し、ストップ高まで買われたEシステムは大幅高の後、前日比変わらずまで値を戻している。
[株式会社 フィスコ]