投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 05 日 20:37:10:
2000年初を天井とする世界的株価急落は、78年初を天井として74年末に底入れした第一次オイルショック当時と非常に似た局面となっている。日本の鉱工業生産・在庫指数および在庫率の動きも、99〜2001年は72〜74年当時とほぼ同じで、業種別にみても、電機、鋼とも類似した局面となっている。
米国の株価(70年代 ダウ平均、今回 ナスダック指数)および消費動向を示す消費者信頼感指数も、2000〜2001年と73〜74年は極めて似た動きである。さらに米国の政治をみると、いずれも長期の民主党政権から共和党政権に交替した時期でもある。
米国は、連銀による超緩和策、政府の減税策を中心とする景気刺激策もあって、景気は年末までには底入れして、来年初から緩やかな回復に転じ、後半にはV字型の回復が見込まれる。
2002年の日本景気も、米国景気回復で輸出主導型の回復となろう。株式市場も75年、82年当時のような成長株主導の上昇となろう。
[アナリスト・ネット・ジャパン株式会社/客員アナリスト・山口範雄]