投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 05 日 19:24:42:
日本銀行政策委員会の須田美矢子 審議委員は5日午後、さいた
ま市内で開かれた金融経済懇談会後に記者会見し、 現在の量的緩和の枠組みについて、「今までやってきた伝統的な緩和の方向では、 かなりやり尽くしたと思う。より一段と(量的緩和を)やる意味は分からない」 と述べ、当座預金残高目標の引き上げには懐疑的な見解を示した。
須田委員はそのうえで、「われわれは、もうこれ以上ないという姿勢では ない。金融政策として金融システム安定も含め、副作用の少なく必要なことを いろいろ考えていかないといけない」と述べた。
足元の景気について「デフレスパイラルの状況にあるとは思わない」と指 摘。先行きについても「私のシナリオは先日公表した『展望リポート』の標準 シナリオを想定している。金融システムが不安定化する状況ではないので、デフレスパイラルになるとは思わない」と述べた。
このところ機関投資家などが積極的に米国債などを購入していることにつ いて、「ヘッジ付きの外−外の投資であり、為替への影響はあまりない」と指摘した。