投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 27 日 22:17:26:
金融庁は、不良債権処理の進み具合を示すため、不良債権を帳簿から切り離す最終処理の実績を四半期ごとに開示するよう大手行に要請する。現在は半期ごとの開示だが、公表期間を短縮することで市場の監視を強め、処理を促す狙いだ。
柳沢伯夫金融担当相が28日、大手行の頭取・社長と会談し、大手行への特別検査など不良債権処理策を盛り込んだ政府の「改革先行プログラム」を説明するが、その席で処理策の一環として要請する。02年4〜6月期からの開示を検討するよう求める方針。金融庁は既存の不良債権のうち、回収が困難な破たん懸念先以下を今後2〜3年で最終処理することを打ち出している。
四半期ごとの開示を求めるのは、不良債権の最終処理の実績のほか、経営の健全度を示す自己資本比率や、本業の収益力を反映する業務純益などの経営情報。外部監査を経た決算とは異なるが、市場は経営内容を把握しやすくなる。海外の有力行は既に四半期ごとに決算発表するのが大勢となっているため、金融庁は将来的には四半期決算への移行も視野に入れている。 【木村旬】
[毎日新聞9月27日] ( 2001-09-27-21:58 )