投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 04 日 16:03:13:
民主党は、一向に進まぬ金融機関の不良債権処理に世論の批判
が高まっていることを背景に、柳沢伯夫金融担当相への攻勢を強
めている。攻撃材料は、森昭治金融庁長官による新生銀行への
「融資継続圧力」と、政府が大手銀行に公的資金を注入した際の
「資産査定ミス」の2つ。9日からの補正予算案審議などの場で徹
底解明を迫る方針だ。
ことの発端は9月26日付の米国ウォールストリート・ジャーナル紙
の記事。同紙は、新生銀の内部資料を基に「8月10日、森長官が
新生銀の八城政基社長に会い、融資先4社の名を挙げ『借り換え
に応じようとしない新生の姿勢を国会議員が批判している』と伝え
た」と報じた。
これについて民主党は、金融関係者に「検査がきつければ考慮す
る」と「手心発言」をして辞任した越智通雄元金融担当相を引き合
いに「越智氏は『未遂』だが、今回は実際に融資継続の圧力をかけ
た『既遂』だ」(国対幹部)と強調。「柳沢金融担当相の政治責任が
発生した」(熊谷弘国対委員長)と徹底追及する方針を決めた。
(了)