投稿者 sanetomi 日時 2001 年 11 月 04 日 14:16:19:
竹中平蔵・経済財政政策担当相は4日 午前、NHKの討論番組に出演し、2001年度第2次補正予算編成について、今の時点では「当然ない」としながらも、「今までにない事態を世界経済全体が迎 えているので、必要があれば柔軟かつ大胆に決断していくことも当然選択肢に 入っている」と述べ、2次補正も視野に政策運営を行う考えを示した。
同相は当面11月中は、中期経済財政計画の枠組みと2002年度予算編成の 基本方針の策定に集中的に取り組む姿勢を強調。このなかで、構造改革をした 場合としない場合の財政赤字規模の差などを明示することにより、財政改革と 景気をともに重視する政策運営の在り方を問い掛けていきたい、と語った。
一方、日本経済の成長率について、「潜在成長率は高くても1%ぐらい」と し、現実の成長率は「良いときは3%ぐらいになるだろうが、悪いときにゼロ を下回ることはあり得る」と指摘。「マイナス成長になったからいけない、というのは時代認識としては古いのではないか」と述べ、2001年度の成長率がマイナスになっても冷静に受け止めるべきだとの考えを示した。ただ、同相はマイ ナスへの「変化のスピードが速いことは大変危惧すべきこと」とも強調した。