投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 02 日 21:00:05:
米国株式市場でNYダウ、ナスダック総合指数が上昇したことで、ハイテク株中心に上昇し寄り付きから堅調推移となった。しかし、週末でもあり、今晩米雇用統計発表を控えていることから、後場から急速に伸び悩み、結局、引けは前日比36円高と伸び悩んで取引を終了した。終値では25日移動平均線も割り込み、テクニカル的にも調整を示唆する格好となっている。
東証一部の値上がり銘柄数は524銘柄、値下がり銘柄数は808銘柄と値下がり銘柄数が値上がり数を上回っており、日経平均は小幅高ながら地合いは決して良くはなかったようだ。東証一部売買代金は、6392億円と盛り上がりに欠けており市場エネルギーは一向に増加してこない。投資家層の薄さと参加者数の減少が懸念される状況と言えよう。
銀行の不良債権問題に進捗が見られない状況では、当然と言えば当然であろう。経済の心臓である金融システムが病んでいるのだから。不良債権処理問題に一応の結論が出るまでは、腰の入った資金の株式市場への流入は半ば諦めておくしかなさそうだ。
＜マザーズ＞
マザーズ市場はほぼ全面高、昨晩の米株高が素直に好感されたようだ。売買代金も高水準となった。10月31日に上場したCSIは、一時ストップ高目前まで買われた。
JASDAQ市場と同様に、直近IPO銘柄人気が波及している。また、大企業との資本提携が噂されているJストリームは、8日連続してのストップ高となった。
そのほかでは、ソフトブレーン、ICF、アルチザ、フォーバルTがストップ高となっている。CCCは、連日で年初来安値を更新した。10月末に1：2の株式分割を実施しており、手掛けやすさから人気を集めているようだ。また、今月中旬に中間決算発表を控えていることから、上方修正への期待も膨らんでいるとみられる。昨日は昨年4月の上場時に付けた分割修正後の上場来高値2520円を更新しており、上値追いを期待する声も聞かれる。一方、サイバーMはストップ安まで売られており、連日で上場来安値を更新した。
＜ナスダックJ＞
ナスダックJ市場もほぼ全面高商状となっている。売買代金も高水準、Eシステムの初値が付いたことが後押しした。プレステージ、オープンインタ、CSKコム、Eストアがストップ高となるなど、昨日に続いて直近IPO銘柄が人気化している。10月31日に上場、昨日まで気配値を切り上げていたEシステムは、上場3日目にして初値が付いた。
初値は、公募価格18万6000円の約6倍となる111万円。その後も買いが先行しており、ストップ高で取引を終了している。オリコンもストップ高、9月中間期の経常利益が前年同期に比べて約4倍になったとの観測報道が好感さたようだ。そのほかでは、ネクストコム、デジアド、有線ブロードがストップ高となった。
[株式会社 フィスコ]
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