投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 9 月 27 日 19:08:56:
大手行全行が、9月中間期決算の最終損益段階で、赤字に陥る見通しであることが27日明らかになった。時価会計の導入で、株価下落による損失をこれまでの基準以上に処理しなければならないうえ、一部の銀行は金融庁の検査強化を先取りし、引き当てを積み増す方針を固めたためだ。赤字額は各グループ・銀行とも数百億円規模の見通しで、一段と苦しい経営を強いられることになる。
すでに第一勧業、富士、日本興業のみずほホールディングスが赤字を発表していたが、東京三菱、三菱信託の三菱東京フィナンシャル・グループなど他行は赤字か黒字かギリギリとみられていた。
しかし、中間期末28日の日経平均株価が1万円を割り込むのがほぼ確実となり、赤字は避けられない模様だ。銀行は9月中間決算から、時価が簿価を5割以上下回った株式について「強制評価減」が義務付けられた。大手行の保有株の多くは、日経平均が2万円を超えていた00年3月末段階の株価が簿価となっているため、大手各グループの評価損は1000億円台から2000億円近い額になりそうだ。
[毎日新聞9月27日] ( 2001-09-27-15:01 )