投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 02 日 12:02:08:
【ワシントン1日=天野真志】
米商務省が1日発表した9月の個人所得・消費統計(季節調整済み、年率換算)によると、個人消費支出は6兆9800億ドルで、前月比1・8%減となった。個人消費支出のマイナスは、1999年5月(0・1%減)以来、2年4か月ぶりだ。減少率は、1987年1月(1・8%減)以来、14年8か月ぶりの大きさとなった。
9月11日に起きた同時テロの影響で、消費が大幅に手控えられたことを裏付けた。炭疽(たんそ)菌事件の拡大などの社会不安を抱え、米国の個人消費は今後も悪化する公算が高い。
一方、貯蓄率は4・7%で、前月(4・1%)から0・6ポイントの大幅な上昇を示し、98年8月(4・9%)以来の高水準となった。貯蓄率は、所得から税金などを引いた可処分所得に貯蓄が占める割合を指し、ここにも消費の抑制傾向が見てとれる。
個人消費支出を項目別にみると、耐久財が前月比3・2%減と、99年1月(3・7%減)以来の大幅な下げ幅となり、消費者が必需品以外の消費を抑えたことをうかがわせた。
(11月2日10:47)